2024-05-04
関東地方在住の40代の男性患者さんは、小学生の頃に円形脱毛症を発症しましたが、自然治癒していました。しかし、花粉症で、脱毛する抗アレルギー剤であるアレグラ(市販)や医療機関でもらったフェキソフェナジンを服用して、円形脱毛症を再発しました。皮膚科治療で治らず、遠路、当クリニックに来院されました。IGF-1 を増やす治療を開始すると、フェキソフェナジンで傷んだ毛が、新しい毛に大量に生え変わる、毛の生え変わりが起こり、実質、全頭脱毛からの治療開始となりました(写真、治療開始時)。その後、順調に改善し、治療1年3ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。もう少しで、治癒になります。初夏は、寒暖差が大きく円形脱毛症の発症や悪化が、1年のうちで最も見られやすい時期です。円形脱毛症がある人や、過去に起こしたことがある人では、花粉症があっても、アレグラなどの脱毛する抗アレルギー剤は、けっして飲んではいけません。皮膚科や耳鼻科で薬を処方された時には、当クリニックに、脱毛する薬かどうかを必ず問い合わせて下さい。間違って、脱毛する薬を飲むと、一生取返しのつかないことになります。