2024-04-01
10代の男性患者さんは、花粉症の治療でデザレックスとモンテルカスト(ニプロ)を処方され、1ヵ月半服用。その1ヵ月半後に単発の円形脱毛症を発症しました。皮膚科で、ステロイドパルス治療を受けましたが無効でした。その翌年、花粉症の季節に、産毛が自然に生えてきました。そして、手元にあったモンテルカストとデザレックスを服用して、10日後に、また、産毛が抜けました。これで、薬のせいで脱毛したと気付かれ、ネット検索で当クリニックを見つけて受診されました。モンテルカストの再投与で、脱毛が再現されて、この薬が、脱毛の原因に間違いないと確信された様でした。勿論、脱毛するデザレックスも共犯者です。そして皮膚科医は、怖い免疫抑制剤であるリットフーロという薬を処方していました。ウイルス感染や結核の感染の顕在化などが起こる可能性がありますが、ご存じですかとお聞きすると、聞いてないですとのお返事でした。すぐに、皮膚科治療を中止してもらい、IGF-1 を増やす治療をご紹介しました。皮膚科の重症円形脱毛症治療、百害あって一利なし!