2024-03-30
10代の女性患者さんは、オロパタジンの点眼薬で、円形脱毛症を発症しました。総合病院の皮膚科を受診すると、脱毛の原因とは気が付かない皮膚科医が、再びオロパタジンの内服薬を処方しました。髪がどんどん減っていくので、お母様は、とても不安になり、娘さんと、当クリニックに来院されました。カプサイシンとイソフラボン、大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、オロパタジンで傷んだ毛が、大量に生え変わるための脱毛が起こり、全頭脱毛からの治療となりました(写真、治療開始時)。しかし、お母様も、粘り強く治療され、それから4年後には、ほぼ治癒状態になりました(写真、治療4年後)。現代医学では治らない自己免疫疾患を引き起こす抗ヒスタミン剤、処方する医師が知らないでは済まされない悲劇が訪れます。さらに驚くことに、日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドラインには、脱毛する抗ヒスタミン剤の使用が勧められています。どうなってる?