2024-03-27
20代の女性患者さんは、円形脱毛症の素因を有し、10代で円形脱毛症を発症しました。すぐに当クリニックの院長が診療していた病院を受診し、カプサイシンとイソフラボンなどのサプリメントで治療を受けて改善しました。ところが、お母様が、傷んだ毛が生え変わることがあることをお伝えすると、心配され、治療を中止してしまいました。その後悪化し、再度、名古屋Kクリニックを受診されました。再びカプサイシンとイソフラボンなどのサプリメントとセファランチン(150mg/日)で、IGF-1 を増やす治療を開始すると、順調に改善しましたが、途中で、原因不明の再発が起こりました。その後、治療を強くして再治療で、順調に改善し、再発2年4ヵ月後には、12年ぶりに、ウイッグが取れるまでになりました(写真)。暑い夏が来る前にウイッグが取れてよかったと思います。まだ、難治部位が残っていますが、ウイッグから解放されて、ホッとされていました。世界中の重症円形脱毛症の患者さんも、早くウイッグを取りたいと思われているでしょう。ウイッグから解放されるための第一歩は、脱毛する抗ヒスタミン剤を使う可能性がある皮膚科治療を受けないことです。