2024-03-26
ロイコトリエンという物質は、アレルギーなどで血液中の肥満細胞という細胞から、ヒスタミンと共に分泌され、知覚神経を刺激して、知覚神経から、さらにヒスタミンを放出させ、鼻水やくしゃみ、そしてかゆみの原因になります。小さなお子さんの気管支喘息では、ロイコトリエンの働きを抑える、いわゆる抗ロイコトリエン剤であるモンテルカストがよく処方されます。モンテルカストは、ロイコトリエンによる知覚神経の刺激を抑制するので、IGF-1 が減少して、円形脱毛症を引き起こします。もう一つの抗ロイコトリエン剤であるプランルカストは、当クリニックの院長の研究で、IGFー1を増やすこことがわかっており、円形脱毛症の原因にはなりません。なぜ、モンテルカストが、よくお子さんに処方されるかというと、1日1回の服用で済むからです。安全なプランルカストは、1日2回服用する必要があります。モンテルカストには、睡眠を浅くするという副作用があることも報告されています。IGF-1 は、睡眠を深くする作用があるので、モンテルカストは、IGF-1 を減らすことで、睡眠を浅くすると考えられ、同時に円形脱毛症を引き起こすのです。服用回数が少ないというだけで、モンテルカストを処方され、現代医学では不治の円形脱毛症を起こされたのではたまりません。処方する医者も、モンテルカストとプランルカストは、同じ薬と考えています。処方する医師も、もう少し、臨床観察を丁寧にして、2つの抗ロイコトリエン剤の効果と副作用の差を見極めると、モンテルカストによる悲劇も減ることでしょう。