2024-02-20
8歳の男子患者さんは、自己抗体陽性で、脱毛薬アレロック服用で円形脱毛症を発症しました。しかし、これは自然治癒しました。市販の目薬(名前不明)で、再発し、関西地方に私立医大で治療するも治らず、全身の毛が抜ける汎発性脱毛にまで悪化しました。当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を開始すると順調に改善し、治療6ヵ月後には、著明な改善が見られました(写真)。このように急速に改善することは珍しいのですが、後は再発しないように、サプリメントとセファランチンの飲み忘れを無くして、十分な睡眠をとる必要があります。現代医学では不治の自己免疫疾患ですが、各個人でその重症度は様々です。IGF-1を増やす治療が効果があることは間違いありませんが、治癒までの期間は、それぞれで様々です。難治の患者さんがいるなか、このように速やかに改善される患者さんもいます。