2024-02-09
50代の女性患者さんは、皮膚科で、アトピー性皮膚炎の治療と称して、エバスチンをはじめとする大量の、脱毛する抗ヒスタミン剤を投与されて、円形脱毛症を発症しました。皮膚科は、円形脱毛症を治療するところではなく、それを発症させるところですね。多くの脱毛斑が出来て、不安になられて、当クリニックを受診されました。IGF-1を増やす治療で、改善していきましたが、頭頂部左側の脱毛斑が難治でした(写真、黄色い枠内)。カプサイシンを6錠/日から8錠/日に増量しても、あまり変化はありませんでした(写真)。そこで、カプサイシンを12錠/日に増量すると脱毛斑は小さくなり(写真)、さらにカルニチンを併用すると、脱毛斑はさらに小さくなり、また、お気づきのように、抜けていない毛まで、艶や太さが改善しました(写真)。難治な部分に対しては、カプサイシンを12錠/日とカルニチンの併用が、やはり効果的です。