2024-01-24
30代の男性患者さんは、痛み止めロキソプロフェンとかゆみ止めビラノアを飲んで、円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療など効果があるはずもなく、全身の毛が抜ける汎発性脱毛まで悪化しました(写真、治療前)。当クリニックを受診され、IGF-1を増やす治療を開始すると順調に改善し、脱毛部分はなくなり、もうすぐ治癒でした(治療2年6ヵ月後)。しかし、仕事が忙しくなり、朝昼の服薬が不可能となり、その3ヵ月後には、両側の側頭部前方に大きな脱毛斑が出来ました(写真、治療2年9ヵ月後)。再発前は、頭皮の強いかゆみがありました。飲み忘れがなくても、重症の場合は再発することはありますが、治癒前の飲み忘れでは、必ず再発します。現代医学では治らない自己免疫疾患です。治癒まで、気が抜けません。