2021-04-20
40代の男性患者様は、気管支喘息の治療に、基本的には不要な抗ヒスタミン剤であるエピナスチンを処方され続け、市販のアレグラ(これも、抗ヒスタミン剤)を服用して、円形脱毛症を再発しました。皮膚科に駆け込むと、待っていたのは、また、悪魔のエピナスチンでした。おそらく、円形脱毛症診療ガイドラインに沿っての治療ということで、また、エピナスチンを処方され、とうとう、全身の毛が抜ける、汎発性脱毛にまで悪化しました(写真は、当クリニック受診時のもの)。勿論、皮膚科治療が効くはずもなく、当クリニックで、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始しました。これが、現代医学の標準的治療です。街中の皮膚科医は、この治療をして悪化しても、知らんぷりです。もともと、皮膚科治療で治らず、悪化することが多いので、治療で悪化したことに気付きませんし、そこに考えも及びません。毎回お伝えしますが、これを思考停止状態と言います。目の前で、自分がした治療で、全身の脱毛を起こしているのに、その治療が悪化の原因であることさへ、考えようとしない。自分がそのような目に会わないと、目が覚めない(アタマが働かない)のでしょう。円形脱毛症に限らず、その他の病気の標準的治療、決して、効く治療と思ってはいけません。これらの治療、現実的に、治すほどまでは効いていないのに、効くと思って、思考停止になっているのは、治療を行う医者だけです。いつまで、このような悪夢のような治療をくりかえすのでしょうか?