2021-04-13
60代の女性患者様は、円形脱毛症の家族歴はありませんでしたが、脱毛薬オロパタジンを服用して、まず、爪がでこぼこになり、1年後には、円形脱毛症を発症しました。皮膚科には行かずに、当クリニックに来院されました。来院時は、多発型円形脱毛症の状態で、大小の脱毛斑が10個ほど確認されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチン(80mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、治療14日後には、もう産毛が生えてきましたが(写真、赤い円内)、同時に、爪の凸凹も改善されました(写真)。そして、治療前にあった片頭痛もなくなり、驚いたことに、便秘気味であったのが、宿便がでて、改善したとのことでした。眠りも深くなり、朝早く、目が覚めるようになりました。IGF-1の自己免疫改善作用(産毛、爪の正常化)、血管の拡張作用(片頭痛改善)、腸の運動亢進(便秘の改善)、そして、鎮静作用(睡眠の改善)のすべての恩恵を受けて、脱毛症のみならず、体が健康になって、驚いていました。通常の治療では、円形脱毛症に対しては、脱毛薬が投与され、片頭痛では、血管の拡張を抑える薬が使われ、悪化させてしまい、知らないこととはいいながら、患者さんは、これらの病気から解放されることはないのが現状です。IGF-1を増やす治療を受けた方だけが、その驚く効果と、現代医療の、根深い間違いに気づかれます。