2021-04-10
北海道在住の20代の女性患者様は、円形脱毛症の家族歴はありませんでしたが、当クリニックに来院される9ヵ月前に、就職を契機に、円形脱毛症を発症しました。近所の皮膚科で治療するも、悪化する一方でした。ここで、おきまりの次のステップの、総合病院の皮膚科治療を受けなかったのが良かったです。遠路、当クリニックに来院され、全頭脱毛の状態でしたが(写真、治療前)、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、産毛が増えてきて、治療1年10ヵ月後には、1ヵ所を残して、毛が生え揃いました(写真、治療1年10ヵ月後)。ここで、薬を減らしても良いかと聞かれましたので、生え揃ってからです、とお伝えしました。すると、その1ヵ月後には、最後の脱毛部分も消失して、ほぼ生え揃いました(写真、治療1年11ヵ月後)。この状態が続けば、治療薬を減量できます。20代で、改善して良かったですね。ステロイドパルス治療やかぶれ治療で、何年も無駄な時間を費やする意味はありませんから。