2020-12-12
北海道在住の10代の男性患者様は、部活のハードな練習と痛み止めで、円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療で、治らなかったので、遠路、当クリニックに来院されました。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量で、治療を開始すると、改善し、後頭部の脱毛斑は治癒、左耳の後方も、改善してきました(写真)。2020年11月に、転倒して、左の肋骨を骨折して、ヒビが入りました。全治3週間と言われ、湿布を貼ると、脱毛するので、固定だけで治療していました。ところが、治療9日目にレントゲンを撮影すると、担当医が驚いて、もう治ってますと言われたそうです。IGF-1は、骨密度を上げる作用をもっており、この作用が、思春期に、骨を伸ばすことになります。脱毛が改善しているので、IGF-1が増えて、骨折の早期治癒をもたらしたと考えられます。湿布も、IGF-1を減らすので、これを貼らなかったことも、早期治癒につながったのでしょう。かゆみ止めを使う皮膚科治療もそうですが、湿布を使う骨折治療も、間違いだらけですね。