2020-07-28
九州地方在住の10代女性患者様は、花粉症に使用する、かゆみ止めの目薬を使用して、円形脱毛症を再発しました。家族歴はありません。近所の皮膚科で、1年間治療されましたが、何の効果もありませんでした。困り果てて、遠路、当クリニックに来院され、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始しましたが、カプサイシンによる胃の痛みで、カプサイシンが、1日4錠しか飲めませんでした。治療10ヵ月目までは、カプサイシンが、4錠・日しか飲めなかったので、傷んだ毛が、新しい毛に生え変わる時期が、長く続きました(写真)。しかし、カプサイシンを規定量の1日6錠飲んでもらうと、その5ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。IGF-1 を増やす治療の基本は、カプサイシンとイソフラボンです。そして、その効果を高めるものが、タキシフォリン(商品名:ラーシュ)とセファランチンです。特に、知覚神経を直接刺激するカプサイシンが、IGF-1 を増やす治療の基本です。カプサイシンが、規定量飲めないと、効果も出にくいですし、逆に、飲み忘れが続くと、再発します。よく、胃炎があるから、カプサイシンは、飲まないほうが良いと、自己判断される患者さんがいますが、カプサイシンは、胃の刺激症状を発現させるものの、胃炎を治したという報告もあります。胃の刺激症状が強い場合は、牛乳か豆乳を飲むと、症状が和らぎます。