2020-07-17
愛知県外にお住まいの、6歳女性患者は、当クリニックに来院される1年前に、円形脱毛症を発症しました。ちょうど、初夏の円形脱毛症が起こりやすい時期でした。お母様に、円形脱毛症の既往があり、かぜなどで、脱毛する薬を、連続して処方されていたことが原因でした。皮膚科で、液体窒素やフロジン塗布など、治らない治療を受けて、当クリニックに来院されました。この時には、全身の毛が抜けてしまう、汎発性脱毛の状態でした。脱毛する薬、怖いですね。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、徐々に、毛の残骸である切れ毛が減ってきて、産毛が、生えてきました。カプサイシンを、規定量飲んでもらうと、治療3ヵ月後から、産毛が生えてきました。そして、治療1年2ヵ月後では、産毛も伸びて(写真)、眉毛も生えてきました。お母様も、順調に、改善しているので、喜ばれていました。汎発性脱毛は、円形脱毛症の、最重症型です。勿論、皮膚科治療なんかでは、悪化することはあっても、ほとんどの場合、治りません。人によって、治るまでの時間も、大きく異なりますが、完治するまで、多くは、数年かかることもあります。しかし、治った患者さんは、粘り強く治療されて、効果を、維持されています。l