2020-07-14
お母様の兄弟に円形脱毛症の既往がある10代の男性患者様は、学校でのトラブルと、皮膚科で処方された抗ヒスタミン剤ペポタスチンと、脱毛作用の強い、オロパタジン点眼液を使用して、円形脱毛症が、悪化しました。困り果てて、当クリニックに来院された時は、難治の蛇行性脱毛の状態でした。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチン、さらに、αGPCを併用すると、治療11ヵ月後に、やっと頭部で産毛が、そして、左の眉毛が、明らかに増えてきました(写真)。重症なので、効果がない時間が長かっただけに、お母様と患者様、共に、喜ばれているようです。蛇行性脱毛は、汎発性脱毛の次に、難治の脱毛症です。しかし、長い期間治療すると、このように、効果が、表れてくる場合があります。治療効果が、発現するまでの時間は、それぞれの症例で、異なります。既存の皮膚科治療では、治らない病気です。時間が、かかる場合もあります。