2020-07-06
県外から受診された、10代の女性患者様は、お母様に円形脱毛症の既往があり、アトピー性皮膚炎の治療で、クラリチンレデイタイプという、脱毛する抗アレルギー剤を服用して、円形脱毛症を発症しました。皮膚科で、かぶれ治療とステロイドの塗り薬を出されましたが、こんなものでは、治るはずもありません。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、治療2週間で、もう前頭部に産毛が生えてきました(写真)。この患者様は、この脱毛薬の服用を止めたとたんに、頭皮にかゆみが出て、産毛が生えてきたそうです。この薬が、間違いない、円形脱毛症の発症の真犯人です。抗アレルギー剤(別名、抗ヒスタミン剤)は、まだまだ、多くの方たちが、ドラッグストアーで購入したり、医療機関で処方されたりして、服用しています。このくすりの怖さを知っていれば、こんな薬、とても飲む気になりません。円形脱毛症の体質のない人でも、飲むと、抜け毛の増加以外にも、いろいろな副作用が出ているはずです。