2020-05-29
北陸地方在住の5歳の女性患者様は、生活環境の変化とモンテルカスト、鼻水を止めるための薬(抗ヒスタミン剤、名前不明)を飲んで、円形脱毛症を発症しました。お父様に、円形脱毛症の既往がありました。皮膚科で、フロジン液を処方されましたが、効果はありませんでした。困り果てて、遠路、当クリニックを受診されました。かなり、広範囲に脱毛を認める、重症の多発型円形脱毛症の状態でした(写真)。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンにより、IGF-1 を増やす治療を開始すると、すぐに、産毛が生えてきて、治療4ヵ月後には、前頭部の広い範囲で産毛が生えていることが確認されました(写真)。また、うなじや前頭部前方の両側でも、新たに産毛が生えてきて、これを確認されて、お母様が、このように言われました。モンテルカストは、よくお子様の風邪に処方されますが、脱毛以外に、悪夢をみるなどの副作用があります。同類の薬の、プランルカストは、IGF-1 を増やす作用があり、安全ですので、モンテルカストが処方された際は、プランルカストを処方してもらうように、お願いしてみて下さい。気分を害するお医者さんもいるかもしれませんが、円形脱毛症の再発は、数か月つづくので、是非、変えてもらって下さい。