2020-04-18
当クリニックでは、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチンなどの薬剤で、インスリン様成長因子ー1(IGF-1 )を増やす治療を行っています。IGF-1 は、育毛効果に加えて、免疫調整作用を持っています。この作用は、免疫力が低下しているときには、それをアップし、自己免疫のような異常な免疫が作動しているときには、これを正常化させる作用です。免疫力アップには、IGF-1 によるナチュラルキラー細胞という、ウイルス感染細胞やがん細胞をやつける細胞を、そして、自己免疫を正常化する場合には、制御性T細胞を活性化することで、治療効果を発揮します。時に、円形脱毛症の患者さんは、IGF-1 が免疫力を高めるという話をすると、自己免疫をも高めるのかという誤った理解をする場合がありますが、そうではなく、患者さんの病態に応じて、免疫力を正常化する作用を発揮するのです。当クリニックで治療を受けられている患者さんは、ほとんど、風邪をひかなくなった、また、ひいても軽く済むようになったと言われます。50代の男性型脱毛症を治療中の男性患者様は、お仕事柄、昔から東南アジアへの出張が多く、海外出張のたびに風邪をひいていたそうですが、特に、チャガを加えてからは、海外で、全く、風邪をひかなくなったと、驚かれていました。IGF-1 を増やす治療は、ウイルス感染にも、効果がありそうです。