2020-03-30
2歳の男子患者様は、4月からの環境変化と、鼻水に対して、耳鼻科で頻繁に処方されていた、脱毛する抗ヒスタミン剤であるペリアクチン散のために、当クリニック来院の2ヵ月前に、脱毛しました。皮膚科と小児科を受診しても、お決まりのステロイドの塗り薬とフロジン液を、漫然と処方されるだけで、効果はありませんでした。典型的な円形脱毛症のような脱毛斑はありませんでしたが、断毛(切れ毛)があるので、円形脱毛症として治療しました。カプサイシンなどのカプセルが、まだ、飲めないということで、タキシフォリンと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、治療6ヵ月後には、断毛もなくなり、髪の毛の色も黒くなり、頭頂部の薄毛も改善してきました(写真)。はっきりした、脱毛斑はありませんが、びまん性に脱毛して、断毛がある場合も、自己免疫による脱毛が考えられます。風邪に対して、良く処方されるペリアクチン散、円形脱毛症の家族歴がある場合や、環境変化を伴う場合は、要注意です。いや、服用してはいけません。皮膚科では、治らない脱毛が起きます。