2020-03-21
汎発性脱毛は、円形脱毛症の最重症型で、治療に最も抵抗する脱毛症です。しかも、低体温(36.5℃以下)があると、なかなか、効果が出てきません。30代の男性患者様は、脱毛する抗アレルギー薬を10年間飲んで、そこにストレスが加わり、再発しました。皮膚科治療が無効で、放置していましたが、増悪したため、再度、皮膚科治療を受けましたが、悪化しました。育毛サロンなどを経て、治らずに、当クリニックに来院されました。全身の毛が抜ける、汎発性脱毛で、低体温もあり、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンによるIGF-1 を増やす4年間の治療でも、眉毛が生えてくるだけでした。カンナビジオールのお話をして、併用を開始すると、前頭部の広い範囲に、白い産毛が生えてきて、眉毛も、さらに増えてきました。白い産毛は、自分でも、確認できたと嬉しそうでした。低体温があると、長い年月治療しても、なかなか効果が出ないこともありますが、カンナビジオールのブースター効果は、このような場合に、有用です。