2020-03-10
20代の男性患者様は、幼稚園の時に、家庭内のストレスで、円形脱毛症を発症しました。静岡県にある、円形脱毛症治療を専門にする、某医科大学附属病院の皮膚科でかぶれ治療、そして、テレビCMで、有名な育毛サロンでの施術を受けましたが、かぶれ治療で、少し改善すると、風邪の治療で処方されたクラリチンやタリオンを服用して、悪化していました。困り果てて、名古屋Kクリニックを受診されましたが、この時は、すでに、頭部の一部に、短い毛はあるものの、全身の体毛まで抜けた、汎発性脱毛に近い状態でした(写真、治療前)。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンを用いて、IGF-1 を増やす治療を行うと、頭頂部に残っていた産毛の周囲から、産毛がさらに増えてきて、治療11ヵ月目には、明らかな改善が見られました(写真)。脱毛する薬の知識が、患者さんにも、医師にもないために、ただでさへ、治らない円形脱毛症が、16年間も難治になっていました。IGF-1 を増やす治療では、この患者様に見られるように、産毛が残っていれば、その部分が、最も状態が良いので、そこから、改善してきます。そして、状態の良いところから、順次、改善しますが、最後には、難治の部分が残ることが多く、この部分の治療中に、サプリメントとセファランチンの飲み忘れが増えると、ここから、再発します。完治するまで、油断はできません。