2020-03-09
コーヒーを1日3~5杯飲む人は、飲まない人に比べて、糖尿病などの生活習慣病や認知症に罹りにくいことが知られています。これは、コーヒーに含まれるポリフェノールである、クロロゲン酸(CA)の効果です。当クリニックの院長が行った実験で、マウスにCAが多く含まれるコーヒーを飲ませると、育毛物質IGF-1 が増えることが分かっています。50代の男性型脱毛症(AGA)の患者様は、カプサイシンやイソフラボンなどのサプリメント、AGA治療薬のアボルブで、IGF-1 を増やす治療を、7年以上受けられて、治療前に比べて、明らかに改善してきました(写真)。定期受診の中で、前頭部の髪の毛が急に太くなり、薄毛が改善してきたので、何か生活習慣の変化があったかどうかを尋ねると、市販のCAのサプリメントを摂取し始めたとのことでした。確かに、1ヵ月間のCA摂取で、前頭部の薄毛の改善が見られています(写真)。IGF-1 には、育毛効果、糖尿病改善効果のほかにも、認知機能をも改善する作用もあります。CAを多く含んだコーヒーを飲んでもらう実験で、学習能力が高まったことも、当クリニックの院長の行った臨床試験で分かっています。CAを多く含むコーヒーは、アラビカ種というコーヒー豆です。また、CAは、熱に弱いので、浅煎りか中煎りのコーヒーを飲まれることを、お勧めします。髪の毛も含めて、コーヒーには、”アタマを良くする作用”があります。