2020-02-18
北海道在住の10代の男性患者様は、インフルエンザになり、なんと、強力な解熱鎮痛剤で、脱毛させるスルガムという薬で、円形脱毛症を発症しました。皮膚科受診し、いったん、自然治癒へ向かいましたが、今度は、花粉症のための目薬を使用し、悪化しました。この患者様の叔母様とお父様に、円形脱毛症の既往がありました。再び、皮膚科を受診すると、ステロイドの塗り薬とフロジンを、一応、処方されましたが、治りませんでした。困り果てて、遠路、当クリニックを探して、受診されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、脱毛薬のために傷んだ毛が、新しい毛に生え変わる、毛の生え変わりを経て、産毛が生えてきました。そして、一番大きな、頭頂部の脱毛斑の内部に、産毛が生え、さらにそれが、治療3ヵ月目で、明らかに、黒く太くなってきて(写真)、お母様が、それを見て、喜ばれて、このように言われました。増えていく脱毛斑、皮膚科治療では、一向に効果がなく、とても不安になられたのでしょう。東京を飛び越えて、当クリニックに来院されました。それにしても、インフルエンザで、強力なスルガムという解熱鎮痛剤を処方するお医者さんに、命を預けてよいのでしょうか?せっかく、免疫力を上げて、感染を抑えようとして、発熱している体に、それを、強力に阻止する鎮痛解熱剤を使うとは、このお医者さんは、発熱の意味を、もう少し考えてほしいものです。新型コロナウイルス肺炎の初期などでも、安易な解熱剤の服用はさけるように、しなければなりません。解熱鎮痛剤の投与により、感染そのものは、悪化します。