2020-01-21
大阪府在住の40代の女性患者様は、ロキソニンを常用しているときに、ご親族のかたが、病気になり、そのストレスで、円形脱毛症を再発しました。大阪市内の皮膚科クリニック、また、国立大学医学部附属病院皮膚科などを受診しましたが、治らず、当クリニックに来院されました。来院時、広範囲に脱毛した、重症の円形脱毛症の状態でした(写真、治療前)。カプサイシンと大量のセファランチンを用いて、IGF-1 を増やす治療を開始すると、順調に改善しはじめ、治療1年2ヵ月後には、著明な改善が見られました(写真)。ご家族に、円形脱毛症の既往を持った方が多く、円形脱毛症の家族歴がある方は、痛み止めや抗アレルギー剤の服用は、避けなければなりません。このような薬を服用して、円形脱毛症が起こらなくても、ストレスが加わると、再発します。ストレスは、避けようがありませんが、脱毛する薬の使用は、避けられます。重症円形脱毛症は、発症すると、近所の皮膚科から大学病院の皮膚科に行っても、既存の治療では、改善は期待できません。それにしても、ドラッグストアの店頭やテレビのCMで、危険な薬を、何も副作用がないような、安全な薬として広告していることが、信じられません。