2019-11-19
20代の女性患者様は、幼少時に円形脱毛症を初発し、その後、自然治癒したものの、花粉症でアレグラを服用し、再発しました。その後も、アレグラを服用し続け、とうとう全頭脱毛にまで、悪化しました。困り果てて、当クリニックを受診され、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量投与により、IGF-1 を増やす治療を開始すると、途中で、ロキソニンSなどを、誤って服用し、脱毛はあったものの、治療1年9ヵ月後には、重症の部分を残して、著明に改善しました(写真)。円形脱毛症の患者さんには、ロキソニンやイブAなどの痛み止めや、アレグラなどのかゆみ止めの服用は、絶対しないようにお話しています。しかし、痛みやかゆみだけを取る、ただの対症療法が病気の治療になる、また、これらの薬に副作用などないかのような間違った方向へ視聴者を導いてしまうテレビや新聞のCMで、多くの患者さんは、簡単に、これらの薬を服用し、脱毛を含め、多くの副作用がでています。メディアは、スポンサー企業を大事にするためか、このような薬の副作用は、あまり伝えません。患者さん自身の注意によるしかありません。