2019-10-18
50代の女性患者様は、お母様とお姉様に、円形脱毛症の既往があり、ご自身も、自己免疫疾患である橋本病の既往がありました。頸椎ヘルニアで、脱毛する鎮痛成分を含むケトプロフェンテープを3日間貼付して、その1ヵ月後に、円形脱毛症を再発しました。皮膚科受診で、また、脱毛する抗ヒスタミン剤であるフェキソフェナジンを処方され、さらに悪化し、ステロイドパルス治療でも治らず、困り果てて、当クリニックを受診されました。円形脱毛症の素因がある方が、脱毛する薬を使用して、円形脱毛症を発症したと思われます。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンを用いて、IGF-1 を増やす治療を開始すると、すぐに、状態の良いところから産毛が生えてきて、治療10ヵ月後には、帽子をかぶらなくても平気になったと言われるくらいに、改善しました(写真)。皮膚科での、脱毛する抗ヒスタミン剤投与と無効なステロイドパルス治療、失われた2ヵ月間を過ごしての来院で、それからは、順調に回復して、笑顔が出て、ほっとしておられました。