2019-10-15
1歳男子の患者様は、耳鼻科で、脱毛する抗ヒスタミン剤である、ペリアクチンを頻繁に処方され、プレ幼稚園に通い始めて3ヵ月後に、脱毛が見られました。脱毛薬と環境変化で、起こった円形脱毛症でした。かかりつけの小児科では、”気になるか”と聞かれ、皮膚科にまわされると、塗り薬と円形脱毛症のことを書いたパンフを渡され、途方に暮れて、当クリニックを受診されました。カプサイシンが、飲めないので、タキシフォリン、チャガ、セファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、多少の毛の生え変わりは起こりましたが、治療18日後には、頭頂部から前頭部にかけて、毛が太くなり、改善が見られました(写真)。小児科と皮膚科のセンセイ、治療できるのかどうかを、はっきり言わないと、患者さんが困ります。小さなお子様の円形脱毛症は、ご両親にとっては大きな悩みです。効果のないステロイドの塗り薬で、時間を無駄にしないようにしたいものです。