2019-10-01
30代の円形脱毛症の女性患者様は、東京の、私立J大学の脱毛症外来を受診され、そこで、ステロイドを注射されたり、塗られたり、一方で、脱毛する抗ヒスタミン剤である、タリオンを飲まされたり、グチャグチャな治療を受け、もちろん、円形脱毛症は治るどころか悪化しました。鍼治療などで、少しは、改善しましたが、結局、良くなったり、悪くなったりを繰り返していました。また、花粉症があり、脱毛するアレグラを服用して、円形脱毛症の数が増えていきました。困り果てて、当クリニックを受診された際には、頭頂部に、周辺の腫れを伴う、大きな脱毛斑がありました(写真、治療前)。これだけ、罹病期間が長いと、多くの患者さんで、そうですが、半ば、あきらめかけています。ところが、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、すぐに産毛が生え始め、治療5ヵ月後には、ほぼ治るところまで改善しました(写真)。治療前の写真を見て、こんなに大きな円形があったのですねと、もう、昔のことのように話していました。グチャグチャな皮膚科治療は、全国で、今も行われていると思うと、患者さんたちに、同情を禁じえません。