2019-09-06
北海道在住の20代の女性患者様は、就職を契機に円形脱毛症を発症しました。皮膚科を受診し、フロジン液という、外用剤を処方されましたが、効果はありませんでした。しかし、フロジン液にも、軽い知覚神経刺激作用があり、この患者様は、フロジン液塗布で、強いかゆみを感じていました。結局、皮膚科治療で、効果がなく、当クリニックを受診されました。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量で、IGF-1 を増やす治療を開始すると、すぐに産毛が生え始め、治療4ヵ月後(遠隔診療)には、明らかな改善が見られました(写真)。この患者様の頭皮の知覚神経が敏感で、フロジン液の様な、軽い刺激でも、強いかゆみを感じており、そのため、知覚神経を刺激して、IGF-1 を増やす治療に、よく反応したものと考えられます。治療中に、毛が生えてくると、頭皮がかゆくなるのも、知覚神経が敏感になるためで、これは、良い兆候です。