2019-08-05
汎発性脱毛は、頭髪のみならず、全身の体毛まで失う、円形脱毛症の最重症型です。九州地方在住の40代の女性患者様は、出産を契機に、円形脱毛症を再発して、汎発性脱毛となり、5年間経過していました。幸運にも、皮膚科治療は受けられず、脱毛する薬も投与されませんでした。当クリニックを探して、遠路来院され、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量で、そして、途中から、チャガを併用し、IGF-1 を増やす治療を開始すると、状態の良い部分から、産毛が生えてきて、治療10ヵ月後には、後頭部、頭頂部から前頭部にかけて、明らかに産毛が増えてきました(写真)。単発性の円形脱毛症なら、皮膚科受診とともに、自然に治癒することも多いので、皮膚科治療で治っと、誤解する場合もありますが、汎発性脱毛は、自然治癒もなく、また、皮膚科治療では、治りません。しかし、IGF-1 を増やす治療では、汎発性脱毛の場合、多発型円形脱毛症の治癒より、時間は、長くかかりますが、このように改善してきます。治りたいと、強く思っておられる患者様でのみ、治癒します。