2019-06-11
40代の男性患者様は、名古屋Kクリニックを受診する1年前に円形脱毛症を発症しました。この時、花粉症で、脱毛する抗ヒスタミン剤であるアレグラを服用していましたが、さらに、腰痛で、やはり脱毛する鎮痛剤であるロキソニンSを服用して、円形脱毛症を発症しました。お母様に円形脱毛症の既往がありました。さらに、もともと頭頂部に、男性型脱毛症(AGA)もありました。皮膚科で、1年間、いろいろな治療を受けましたが、効果なく、当クリニックを受診されました。AGAがあると、その部分の円形脱毛症が治りにくいので、両方の治療をお勧めしました。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量、さらに、AGA治療薬である、アボルブを用いて、IGF-1 を増やす治療を開始すると、治療14日後には、頭頂部のAGAの部分が縮小し、後頭部の円形脱毛症も、改善しました(写真)。1年間の皮膚科治療が無効で、脱毛症治療に半信半疑であったようで、2週間の治療で改善したことに、驚いて、また、喜ばれていました。この患者様の母方の祖父の方に、AGAがあり、この患者様は、円形脱毛症とAGAの両方の素因をもっていたことになります。このような方は、脱毛する薬には、要注意です。