2018-12-01
静岡県から、来院された20代女性患者様は、転職のストレスと長年使用していた洗顔液アイボンにより、円形脱毛症を発症しました。アイボンには、脱毛する抗ヒスタミン剤である、クロルフェニラミンが配合されています。地元の国立医大の皮膚科の脱毛症外来を受診しようとしたところ、なんと2ヵ月待ちと言われて、名古屋Kクリニックに来院されました。以前にも、10代の汎発性脱毛の男性患者様が、同じ経験をされて、当クリニックに来院されました。そこの皮膚科でやる治療は、ステロイドパルスか、かぶれ治療でしょう。そんな、ありふれた治療で、重症の円形脱毛症が治れば、これほど多くの患者さんが、円形脱毛症を抱えて苦しんではいないでしょう。この男性患者様は、2ヵ月待たないで、正解でした。全身の毛が抜ける、汎発性脱毛でしたが、カプサイシン、イソフラボンを含むサプリメント、タキシフォリン、そして大量のセファランチン(150mg・日)で、IGF-Iを増やす治療を開始して、10ヵ月で、明らかな改善が見られました(写真)。日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインには、かつらの着用が推奨されており、2ヵ月待って、皮膚科を受診して、結局、かつらを勧められては、たまりません。