2024-03-25
30代の女性患者さんは、皮膚科治療や市販の育毛剤でも、20年間円形脱毛症が治らず(当然ですが)、出産で悪化しました。20年前の円形脱毛症の発症は、あの怖い脱毛薬モンテルカストでした。そして、脱毛するパタノール点眼液を使用して、全身の脱毛である汎発性脱毛にまで悪化しました。当クリニックを見つけられて来院され、IGF-1を増やす治療を開始しました。はじめは、1ヵ月分のサプリメントとセファランチンなどを規定量飲まれておられましたが、多忙のせいでしょうか、1ヵ月分を2~3ヵ月間で飲むようになり、効果は確認できませんでした。治療10ヵ月後に、1ヵ月分を1ヵ月間で服用してもらうように強くお願いしたところ、治療11ヵ月後には、眉毛や睫毛も生え、22年ぶりに頭部の数ヵ所に黒い毛が生えてきました(写真、後頭部、赤い円内)。当たり前のことですが、規定量飲まないと効果は出ません。カプサイシンを倍量に増やしても、2倍の期間で飲めば、増量の意味はありません。不治の自己免疫疾患を治すためには、いろいろな面で、気合を入れなければなりません。