2024-03-16
50代の女性患者さんは、以前に家庭内のストレスで重症の円形脱毛症を発症しましたが、当クリニックの治療で治癒しました。その後、家庭内のストレスに加えて、仕事が多忙になり、再発し、再び当クリニックに来院されました。この患者さんは、カプサイシンに敏感で、服用すると胃の痛みと軟便がでるので、カプサイシンが飲めませんでした。しかし、スーパーセレクトなどのサプリメントとセファランチン大量で、後頭部の脱毛斑の頭皮の張りが悪くなってできるしわ(写真、治療前、青い円内)が、まず、改善しました(写真、治療1ヵ月後)。そして、治療1ヵ月後から、カルニチンを併用すると、治療2か月後には、もう内部に産毛が生えてきました(写真、赤い円内)。このように、まれに知覚神経が非常に敏感で、イソフラボンなどのサプリメントとセファランチンだけで改善する患者さんもいます。しかし、多くの場合、カプサイシンによる知覚神経刺激が、IGF-1を増やす治療の基本なので、まず、治療効果が十分に出るまでは、カプサイシンを基本服用量の1日6錠から、12錠まで増やすことが必要です。そして、その後に、さらに効果を高めるためのカルニチンなどのサプリメントを加えるという順番で、治療を強くします。コンビニで売っているようカルニチンでは、効果はでません。この患者さんも、円形脱毛症を発症してから長いですが、皮膚科には見向きもしません。だから、治ります。