2024-03-02
10歳の男性患者さんは、風邪薬パブロンと車酔いの薬で、円形脱毛症を発症しました。皮膚科には行かず(正解!)、直接、当クリニックに来院されました。額の上と頭頂部に脱毛がありました(写真、治療前)。IGF-1を増やす治療で、7ヵ月後には、明らかに改善し(写真)、この時に、このように言われました。お母さんのお父様(母方の祖父)が、男性型脱毛症(AGA)で、このお子さんにも、それが遺伝しており、頭頂部が、円形脱毛症の発症により、薄毛になっていました。円形脱毛症だけの部分は、速やかに改善しますが、AGAとかぶっている部分は、AGAの治療も同時に行わないと改善が遅くなります。この患者さんも、必要ならば、18歳を過ぎてから、AGAの治療を開始することになるでしょう。しかし、お子様の円形脱毛症は、ご両親のみならず、祖父母の方たちの深い悩みとなります。