2024-02-21
50代の男性患者さんは、円形脱毛症を再発し、さらに新型コロナワクチンで悪化しました。皮膚科治療でも治らず、その後に肩こりに対するバンテリン液、不眠症治療のアルプラゾラム、および目のつかれに対する目薬スマイル40EXで、円形脱毛症が著明に悪化しました。とてもお困りになり、髪の毛が全部抜けてしまうのではないかと不安になり、当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療を開始すると、1ヵ月後には、産毛が生えてきました(写真、赤い円内)。脱毛症が改善したことで安心されましたが、さらに、ご本人が驚いたことは、以前からあった片頭痛がなくなり、治療前は寝付くまで1時間かかっていたのが、10分足らずで眠れるようになり、朝にすっきり目覚め、便通も良くなり、これが健康な体だということを自覚されたそうです。遠路来院されましたが、来てよかったです、これからもよろしくお願いしますと、喜ばれていました。IGF-1を増やす治療は、万病のもとである自律神経の異常を改善する治療です。自律神経の異常(アンバランス)は、その人の持っている病気の素因を悪化させ、様々な病気を引き起こします。この患者さんでは、円形脱毛症でしたが、他の自己免疫疾患も引き起こされます。さらには、がんの遺伝子異常がある人では、がんの発症もあり得ます。IGF-1を増やす治療は、自律神経の異常を是正して、健康をとり戻すことで、いろいろな病気を治します。