2024-01-13
60代の男性型脱毛症の患者さんは、当クリニックで、IGF-1を増やす治療を受けられて、良い状態を維持していました。ある受診の時に脱毛しているので、何か薬を飲まれてかどうかをお尋ねすると、風邪をひいて咳がでたので、漢方薬のような薬を飲まれたということでした。その薬の名前をお聞きすると、”喘妙錠A”(写真)ということでした。まさに、漢方薬のような名前でい、生薬のみの配合かと思いきや、なんと脱毛する抗ヒスタミン剤であるクロルフェニラミン入りでした。写真にあるような、明らかな脱毛が見られています。気を付けましょう、和漢薬は、効果が出るのが超遅いので、このような名前の薬でも、症状を早く消そうとして、強い西洋薬の脱毛成分が入っていることがあります。円形脱毛症の患者さんでは、この程度の脱毛では済みません。皮膚科では、頻繁に、この脱毛薬が処方されますので、これも、気を付けましょう(受診しないのが一番安心!)。