2018-09-25
九州地方から、来院された50代女性患者様は、薄毛で悩んでおられ、あるAGAクリニックで、ミノキシジルの内服剤を処方されました。しかし、十分な効果がないために、当クリニックに来院されました。ミノキシジルは、本来、血圧を下げる、降圧剤で、たまたま、副作用として多毛が見られたので、現在、日本では、未承認ですが、AGAクリニックでは、治療に使われています。この患者様は、毎日、顔の産毛を剃っているそうですが、写真にあるように、両頬、鼻、そして唇の下に、白い産毛や黒いひげが生えています(写真)。また、心臓の血流は増やさずに、末梢の血流を増やすため、心臓の血液が減って、心臓の病気が起こりやすくなること知られています。この患者様は、ミノキシジル服用後、狭心症発作を起こすようになり、その治療薬も服用するようになりました。他にも、むくみやめまいなどの副作用もあり、この薬は、脱毛症治療薬剤としては、危険な薬です。IGF-Iを増やす作用は、ありましたが、カプサイシンなどに比べると、とても弱い作用です。ミノキシジルは、正常な皮膚では、産毛を増やしても、薄毛の部分では、毛は増やせない程度の効果しかなく、それよりも、重い副作用が怖い薬です。名古屋Kクリニックでは、もちろん、使用しません。