2018-07-18
11歳女性患者様は、風邪を引いて、風邪は治さないが、鼻水や咳(どちらも、体の防御反応です)を止める、脱毛する薬を14日間処方され、また、その後に、仮性近視に効果があるとされるミドリンMという、やはり、IGF-Iを下げて脱毛する目薬を使用して、円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療が、無効で、当クリニックに来院されました。カプサイシン、イソフラボン、そして大量のセファランチンによる、IGF-Iを増やす治療を行い、治療7ヵ月目には、一部の脱毛部分を残して、ひどいところは、ほぼ治癒しました(写真)。現在は、遠隔診療で治療中ですが、もうすぐ完治します。円形脱毛症が治っていくとき、最後に、最も治りにくい部分が残り、その部分は、治るのに時間を要します。円形脱毛症を火事に例えると、大部分は治癒したことは、大きな火事は治まっている状態ですが、治っていない部分は、まだ、火がくすぶっているところと言えます。この時点で、治療を中断すると、そこから、また、火が燃え広がってきます(再発)。再発すると、火の勢いは強く、治療に抵抗し、全焼(全頭脱毛になる)することもあります。御注意下さい。