2018-06-30
関西地方から、来院された4歳男子の患者様は、アトピー性皮膚炎の治療で、抗アレルギー剤であるアレロック顆粒を処方され、その時が、幼稚園の入園時期と重なって、円形脱毛症を発症しました。皮膚科での治療は無効で、当クリニックに来院されました。親戚の方に、自己免疫疾患があり、円形脱毛症の体質、生活環境の変化、そして抗アレルギー剤の3つの要因で、円形脱毛症を発症したと考えられます。昔から、円形脱毛症とアトピー性皮膚炎の合併は多く、そのため、アトピーが円形脱毛症の原因と考える医師もいます。そのため、脱毛する抗アレルギー剤が、円形脱毛症の治療に使われるという、とんでもない事態になっています。アトピー性皮膚炎と円形脱毛症の合併が多いのは、アトピー性皮膚炎の治療に使用される抗アレルギー剤が円形脱毛症をひき起こすからでしょう。円形脱毛症の既往がある人は、このような薬を遠ざけましょう!