2018-03-28
関西地方から、来院された50代女性患者様は、ある年の8月に円形脱毛症を発症しました。そして、関東地方の皮膚科を受診し、脱毛する薬である、エピナスチンという抗アレルギー薬を処方され、それ以降は、大阪の円形脱毛症治療専門クリニックで治療され、ひきつづき、エピナスチンを処方され続けました。写真にお示しするように、エピナスチン投与1ヵ月で、円形脱毛症は悪化。この時、大阪のクリニックの医師は、その悪化に驚いていたといいますから、驚きです。さらに、治療と称して、エピナスチンを4ヵ月間投与されつづけ、名古屋Kクリニックに来院された時は、全身の毛が抜ける汎発性脱毛にまで至っていました。皮膚科学会の診療ガイドラインでは、脱毛薬を、円形脱毛症の治療に使うように示されています。心ある皮膚科のお医者さんが、この大間違いを改めてもらわなければ、悲劇は繰り返されます。