2018-02-23
知覚神経は、その周囲の温度(すなわち、体温)が高いほど刺激されやすくなります。唐辛子を食べた時に、熱いお茶と冷たい水の影響を比べると、熱いお茶を飲んだ時の方が、口の中の辛さや痛みは増すことからも、温度が高いほど、知覚神経が刺激されやすくなることが分かります。言い換えれば、体温が高いほど、IGF-Iが増えやすいということなります。実際に、円形脱毛症を起こす患者さんには、低体温の人が多く、また、低体温の方は、治療効果が出るまでに、時間がかかります。IGF-Iには、育毛効果以外にも、免疫力を上げるなどの重要な作用があるので、低体温では、脱毛症に限らず、がんも含めて、多くの病気に罹りやすくなります。カプサイシンやイソフラボンを含むサプリメントで、IGF-Iが増えてくると、体が温まってきて、体温が上がってきます。これは、IGF-Iが、脂肪を燃焼させる作用があるからです。唐辛子、ショウガ、ニンニク、酢、発酵食品などのIGF-Iを増やす食べ物や、入浴時間を長くとる、運動する習慣をつけるなどの体温を上げる生活習慣を実行することも、脱毛症治療と健康維持には、きわめて重要です。