2018-02-16
IGF-Iを増やす、円形脱毛症の治療では、知覚神経を刺激するカプサイシン、そして、その刺激を高めるイソフラボン、タキシフォリン、そしてセファランチンを使用します。これらの中で、最も治療効果を得るために重要なものは、それ自身が知覚神経を刺激するカプサイシンです。円形脱毛症の患者様は、IGF-Iを増やす治療で、改善してくると、少しの安心から、胃の刺激症状などが出やすいカプサイシンを規定量飲まなくなる方が多くなり、セファランチンが薬なので、また、胃の刺激症状もないので、こちらを規定量飲んでいれば大丈夫だろうと考えがちです。関西地方から、遠隔診療を受けられている10代女性の全頭脱毛の患者様は、治療当初は、カプサイシンも規定量飲まれていましたが、十分改善し始めると(写真、治療10ヵ月後)、前述の理由で、カプサイシンの摂取量が減少しました。その頃から、抜け毛が増えて、治療11ヵ月後には、再発が確認されました(写真)。完全に、毛が生え揃うまでは、少し飲みにくいカプサイシンですが、油断せずに、規定量服用して下さい。重症円形脱毛症は、難治性の病気です。油断すると、再発します。