2018-01-12
これまでに、お示ししたように、IGF-Iを増やす治療だけが、円形脱毛症を改善します。IGF-Iには、育毛効果がありますが、実は、それだけではなく、円形脱毛症の原因である自己免疫を抑える作用があるのです。自己免疫は、自分のリンパ球(活性化T細胞というリンパ球)が、自分の体を攻撃する現象です。円形脱毛症の場合、活性化T細胞が、毛根を攻撃するので、脱毛します。この活性化T細胞を抑えるリンパ球も、体内に存在します。それは、制御性T細胞という細胞です。IGF-Iは、この制御性T細胞を活性化する働きがあり、この作用により、円形脱毛症を改善させます。もちろん、円形脱毛症以外の自己免疫疾患も、IGF-Iを増やす治療で改善する可能性は高いのです。