2016-10-22

髪は、男にとっても命です。

古くから言われるように、髪は女の命。しかし、髪があることの価値は、外見上だけの問題ではありません。女性のみならず、男にとっても、髪の毛の存在は重要です。重金属や薬物は、体外へ排泄されますが、髪の毛は、これらの異物の排泄に重要な役割を演じます。髪の毛を作る毛根の細胞は、いつも活発に活動しています。放射能を浴びると、まず、体内で最も活発に活動している白血球が減りますが、その次に起こるのが、脱毛です。このように、髪の毛は、常に活発に活動して、デトックスに重要な働きを演じているのです。そして、髪の毛と共に重要な物質は、髪の毛と共に毛穴から出てくる脂肪、いわゆる皮脂です。皮脂は皮膚の表面を覆い、皮膚を守るバリヤーとなります。皮脂は、細菌が増えないようにする抗菌作用や、皮膚の水分の蒸発を防ぎ、肌を乾燥から守る働きを持っています。皮脂が作れないようにしたマウスでは、脱毛が起こります。皮脂は、酸化されると、頭皮の知覚神経を刺激して（だから、頭を洗わないと頭皮がかゆくなる！）、IGF-Iを増やし、新しい皮脂と毛が作られるように、頭皮にシグナルをおくります。市販のシャンプーで、このような重要な働きをする皮脂を、根こそぎ洗い落とすような怖いことはやめましょう。テレビのシャンプーのCMで聞く話とは、少し違いますね。”まことしやかなウソ”にだまされないようにしましょう。このように、髪を増やすことは、外見上の改善のみならず、体や頭皮を守るためにも重要です。また、IGF-Iを増やし、髪を増やす治療は、頭皮のみならず、体中のIGF-Iをも増やしますので、健康維持や若返りも期待できます。